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    危険な間取り

    昨日,業界サイトの記事で興味深い物を見つけました。
    タイトルは「量産される危ない間取り」

    見れない人の為に一部引用。

    ----引用ここから----
    具体的には1階と2階で柱の位置や壁の位置が半分以上、合っていない住宅だ。
    設計の基本を理解した人にとってはにわかには信じられないようなことだが、
    プレカット工場の担当者へのヒアリング結果によると「レアケースではなく、
    むしろこちらが主流になってしまっているのが実態という印象だ」
    ----引用ここまで----

    このサイト,記事にコメント出来る様になってますが
    その中には「意匠設計者がデザイン優先で考えているからダメなんだ!」
    と,言う様な主旨のコメントを幾つか見かけました。

    残念ながらそう言う意匠設計者も少なからず居るのは事実だと思いますが
    こういう危険な間取りを造り出しているのは,
    デザイン優先の意匠設計者だけでは無い。
    むしろそれ以外の人の方が多いんじゃないのか?と・・・・・    
    日本の在来木造工法は色んな意味で自由度が高く
    本当に優れたシステムになっています。
    建築の事を全く知らない素人さんでも「間取り図」なる設計まがいの物を
    簡単に作成する事ができ,
    また,その「間取り図」さえあれば,家を建てる事が出来てしまいます。

    そこに「危険な間取り」が量産される要因の一つが潜んでいるのでは無いかと。

    設計・施工の中小工務店や(残念ながら)設計事務所の中でも
    「間取りは施主に考えてもらう。それが施主の要望を聞き入れる事だ。
    と,勘違いしている人達が本当に多く居る様に感じます。

    以前ある設計者がニコニコしながら
    「いやぁ,今は間取り図作成ソフトや間取りパズルの様な物があって楽だ。
     それで,間取り図を作って来てもらえれば後は確認申請用に図面化して
     行くだけで済むから。打合せの時間も少なくて済むし。
     後で頼んだ物と違う!とか言われる事も無いし。(⌒_⌒)」
    と,話をしていたのを聞いた事があります。
    その方は設計・施工の工務店の設計担当の方でした。
    それは,設計とは言わへんぞ!!

    自由設計を唱っているメーカーやビルダー等も似た様な状況なのでは
    ないかな?と思います。
    建築素人の営業マンと建て主とで打合せをし,プランまで決めて
    初めて設計担当へ廻って来る。
    その際,上記の様な「危険な間取り」となっていても,営業の力の方が
    強いので
    「これだって建てられるでしょ!
     建て主が要望しているプランなんだから変更するな!」と言われれば
    それで,終りです。

    建て主さんにも問題ある人が結構居ます。
    注文住宅なのだから間取りは自分達で考えるのが当たり前だ!
    と,色んな間取り図の載ってる本を読んだり,間取り図ソフト等で
    間取り図を作ったりして,それを工務店やメーカー等に持ち込み
    「この間取りで造ってくれ!それが注文住宅だ!」
    と,勘違いしてる人。

    以前,私の所にも「これで設計お願いします。」と間取り図を持って
    来られた方がいらっしゃいました。
    その時は一応「この通りになるかどうか解りませんが良いですか?」と
    確認をとり,プラン的に問題が色々あったので以前書いた様に全く違うプランを提案しました。
    当然ながら構造的な問題や使い勝手の問題等問題箇所の説明をキチンとした上で
    「こう言うプランの方が良く無いですか?」と言う提案の仕方をしたのですが・・・・

    結果,その方は
    「アナタは施主の要望を聞き入れ施主と一緒に住宅を造りあげて行きます。
     とか言っていながら全然要望を聞いてくれないじゃないか!!」
    と,怒って違う所へ行ってしまわれました。f(^-^; ポリポリ


    と,長くなってしまいましたが
    サイトの記事では「設計者の能力不足」がこの様な危険な間取りが
    横行する原因かの様に受取れる書き方ですが,決してそれだけでは無い!!
    それよりも,素人でも間取り図がつくれてしまい,それが建て主の要望だ!!
    と勘違いしている建て主候補の人,メーカーの営業マン,設計施工の工務店
    等の方が遥かに多いと感じています。

    たとえ,施主が考えたプランであっても(営業含め),問題点等あれば,
    設計者が堂々と指摘をし,変更出来る様な風潮になって行かないと
    (設計者の立場がもっと上がって行かないと)
    この様な「危険な間取り」はいつまで経っても無くなって行かないと
    思うのですが・・・・・・・・・
    設計者側により過ぎの考えなのでしょうか?



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    山口和翼 | URL | 2009.09.23 18:50
    こんにちわ。

    まったく 同意します。

    いきない話はそれますが、よく車の週刊誌ありますよね。そのあるページを見ると、まったく車・機械の知識の無い 
    1読者が、こんな車があったらいいな、とデッサンを公開しているのですね。

    それをよく見ると、エンジンは2L程度で、400馬力以上あって、家族5人がゆったり乗れて ラゲッジスペースも十分。にもかかわらず、コーナリングは道路を舐めるようにハンドリングできる。
    しかも、燃費はハイブリッドカー並み。もちろん、スタイリングは流線型で、フェラーリのよう。。。

    これを見ながら僕は。

    建築の知識の無い方々は、ないものねだり。ただのエゴイストでしかない。今に知りえる技術を組み合わせているだけの家になってしまう。と考えています。

    無知な住宅営業マンも同じです。雑誌で知りえた新しい技術を取り入れようとするだけの、単なる「コーディネーター」でしかない。無から有を生むことは無い。今ある技術をただ単に組み合わせているに過ぎないのですね。

    我々技術者が やるべきことは、そんなコーディネーター達が夢にも想像も出来ないような 技術を提案していく事。

    一級建築士のアイデンティティってそんな所にあるんじゃないかな?と思いながら毎日仕事しています。

    外断熱高気密工法!!って我々一級建築士が言っても、すぐに住宅営業マンたちはそれを自分のものとして、売っていきますから。
    stylewedge | URL | 2009.09.25 15:15
    コメントありがとうございます。

    >我々技術者が やるべきことは、そんな
    >コーディネーター達が夢にも想像も出来ない
    >ような 技術を提案していく事。

    まさにその様に思います。
    それが無ければ我々の様な立場の人間の存在価値が
    無い様に思います。
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