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先日、益子の
ヒジノワにて、第4回目の
Arch-tionのイベントを開催しました。
今回は趣向を変えて「できるだけお金をかけず、最小限の構成で『和』を表現する」を
コンセプトに、インスタレーションを行う事に。 (^_^)
「和」を表現するには先ず
『和とは何か?』を考える事から始めたのですが・・・・
これが中々難しい。瓦の乗った勾配屋根、畳、土や紙・木等の自然素材の利用。。。
単にこれらのアイコンを並べ立てたものが『和の表現』と言えるのか?
そう言う見た目の形・素材・色等では無く
「他者へのさりげない気遣い」
「他者へのもてなしの心」と言った精神的なものこそが『和の本質』では無いのか?
その『和の本質』を凝縮し、表現しているのが『茶道』の世界なのでは?
と言う事で
必要最小限の構成で『茶室』を製作し、その場で『お茶の世界』を
実際に体感してもらう事で「和の本質」を感じてもらう。
その体感してもらう所までを一つの作品として表現する事になりました。
実際のお茶室をどの様に造って行くか?
より『和の本質』を明確に感じてもらう為に
あえて「和」をイメージし易い素材・色等を排除して構成して行く
方向も模索したのですが・・・・・・・・・・
「パッと見て解り易い表現」をする事も「他者への心遣い」では無いのか?
と言う事で、地元栃木の『烏山和紙』と開催場所である『益子焼』を
使って『お茶室』を構成して行く事に。

壁に見立てた紅白の大判の和紙は、現在唯一烏山和紙を製作している
福田製紙所さんのご好意で自分達で漉かせてもらいました。 (^_^)
(ああだこうだ色々言われるの面倒だなぁ、と思われたって話も無きにしもあらず ψ(`∀´)ψイヒヒ…)

下の写真の右側に4つ並んでる器は・・・・・・・
2年前同じこの場所でArch-tionの建築展をやった時に知り合った
陶芸家の
鈴木稔さんの所で、これもやっぱり自分達で造らせてもらったモノ。 (^_^)
これは、今回のイベントに当たり、鈴木さんを通して
益子の作家さん達の器を借りれないか?と言う今から思えば図々しい考えの元
鈴木さんの工房へお邪魔した際に
「折角だったら、ご自分達で造られたらどうですか?」
と言う提案をして頂いて、更に図々しくその話にのっかって造らせてもらいました。 (^o^)v
2枚の和紙とベニアの床、床の間に見立てた黒竹
と言う最小限の構成で造った茶室。。。。
既存の空間や道具立て、各要素の素材感等に助けられ
何とか「それなり」な茶室が出来たのでは?と、思ってます。
後は、単なる「お点前の手順や形」だけで無く
「茶の心・茶の精神」を表現出来る
『本物の茶人』(って言う表現もどうかと思うけど (^_^;A)に、ここでお茶を点てて頂いて、来て頂いた人に体感してもらって
今回の作品は完成です。 (^o^)v
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